ステロイド剤
- 記事公開日
- 2011年12月8日(木)
副腎皮質ホルモン剤
今朝、NHKの「あさイチ」で「アトピー性皮膚炎」がクローズアップされていました。中でもステロイド剤のことを細かく説明されており、興味深く見させてもらいました。
アトピー性皮膚炎や湿疹の治療のため来院される患者様は非常に多く、ステロイド塗布治療が必要な方も多くいらっしゃいます。しかし、ステロイドは使いたくないと言われる方も多いのが現状です。
適切な量を、適切な部位に、適切な期間、ちゃんと使用すれば非常に効果の高い薬ですが、「ステロイドはよくない!」「ステロイドは怖い薬!」という先入観が広まっているようなので、治療をするのに困惑することが多々あります。確かに、内服や注射のステロイドを長期連用することは副作用が発生することが考エラれますが、皮膚科領域で使用する塗り薬に関してはそれほど副作用を心配する必要はないと思います。
ステロイド剤は医師の指示に従い、使用法を守れば非常に良い薬です!
頻繁に患者様に問われる質問にお答えします。
- Q1. ステロイドを塗ると皮膚が黒くなると聞きますが・・・。
- A1. ステロイドの副作用はむしろ白くなるということです。ただ、ステロイドを必要とする部位は炎症を伴う部位なので、その実態として炎症後色素沈着(黒み)が残ります。
- Q2. ステロイドは依存するようになるのでは?
- A2. そんなことはありません。しかし、ステロイドは非常に効果的な薬なので、塗ると治ることを覚えてしまい、必要以上に長期間塗り続けてしまう方がまれにいらっしゃいます。
適切な量、適切な部位、適切な期間、まとめると『適切な塗り方』を守ればこんなに良い薬はありません!
湿疹やアトピー性皮膚炎でお悩みの方、怖がらずに使ってみて下さい!使用に不安がある場合は何度でも医師に確認することをお勧め致します。
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